Togyu Okumura's paintings 奧村土牛作品1923(大正12年)34歳
振り返って見ると、私は人物でも動物でも花でも、すべて「これから」という若さを感じたものを作品の題材に選ぶことが多い。これもその一つで、仔牛で描いてみたいと思って描いたものである。中央美術展のこの当時の審査員は、平福百穂、川端龍子、松岡映丘、鏑木清方の諸先生方であった。平福百穂先生が新聞か『中央美術』 かにこの作品を賞めて下さったことを忘れない。(文藝春秋刊『奧村土牛/自作自解』より jul.25 1979)