Togyu Okumura's paintings 奧村土牛作品1924(大正13年)35歳
長く京橋に住まっていたが、大正12年の大震災に遭い、しばらく青山隠田にいて、世田谷高井戸の畑の中の一軒家を借りて移った。武蔵野を歩き廻った。甲州街道がすぐ近く、作品に描いた所は今の烏山あたりであろう。翌年の中央美術展に同じ甲州街道の一軒家を描いた『家』を出品して中央美術賞をもらった。 (文藝春秋刊『奧村土牛/自作自解』より jul.25 1979)