16 チズちゃんが出会ったハンサムな青年

行き先の住所を見せると、何と彼のお姉さん家族がすぐ裏に住んでいて一緒に暮すんだって、チズちゃん千載一遇のチャンス。お父さんの外に誰も知らないから、知り合いが居れば心強い。色々と教えてもらえるに違いないと考えた。彼はドイツ系ブラジル人、背は余り高くないけど、青い瞳でハンサム。

チズちゃんがよくよく話を聞いてみると、1968年はベトナム戦争真最中でしょ、彼は永住権を取得してアメリカで10年仕事していたんだけど、徴兵されベトナムに送り込まれるんじゃないかと心配になって、それを逃れるためブラジルに帰ることに決めたんだって。

彼は、ドイツ系ブラジル人二世。ポルトガル語、ドイツ語、勿論、英語も流暢に話すことが出来たの。チズちゃんは、彼と親しくなれば見聞も広がるし、ポルトガル語も上達すると思ったんだ。友達がいれば楽しみも倍増。彼から連絡先を貰い、なくさないようにしっかりとバッグにしまったよ。三毛猫タヌー

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