39 ブラジルは『人種のるつぼ』

毎週末にはお父さんと一緒に、あちこちに遊びに行った。カシアス・ド・スルという町はイタリア系移民の町で、ブドウ栽培をしていて沢山のワイナリーがある。おいしいワインも有名だ。それにレストランでは本場のイタリア料理やいろいろなワインが楽しめるから、お酒好きにはたまらない。

ノボ・ハンブルゴはドイツ系移民の町、ポルトアレグレから35キロ。革製品(靴やバッグ)作りが盛んで、ブラジル国内をはじめ海外にまで輸出していた。ブラジルファッションは洋服と靴、バッグをコーディネートするのが必須だ。洋服の色と同じ色の靴は常識だった。ミニ・イメルダ夫人みたいにね。

1500年にブラジルはペドロ・アルヴァレス・カブラルに発見された。それ以来、様々な民族がブラジルにやって来たの。まず植民地当時にポルトガル系、アフリカ系は奴隷として連れてこられた。ヨーロッパ系は19世紀半ばごろからで、その後中近東、アジア諸国からも次々と移民がやって来た。

ブラジルが発見される以前は500~600万人もの先住民族が暮らしていたの。代表的な部族としてはトゥピ族やグアラニ族があるよ。その後、白人による虐殺、奴隷狩り、重労働、疫病などで、100近い民族が消滅してしまったんだって。今残っているのは30万人位なの。

様々な国の民族の混血が進んで、今のブラジルがある。だからブラジルは「人種のるつぼ」と呼ばれる様になったの。ちょっと浅黒い肌のモレーノ、少しアフリカの血が流れているムラト、黒人なのに金髪と青い目のサララ。混血で独特なブラジル人が誕生した。ブラジルには美人が多いのも納得。三毛猫タヌー

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