フランス旅行顛末記 4

カフェ探し

      Boulevad Peripherique ペリフェリック通り パリ環状道路

2011年5月15日、パリに来て初めての日曜日。フランスの日曜日は、ほとんどの店が休みとなるので旅行者にとっては退屈である。今日は約束がないので朝ゆっくりして、遅い朝食を食べようとホテル近くのカフェに出掛けるが、すでにサービスは終わっていた。 

仕方なしに近所を歩いてカフェを探すことにした。高架線の Boulevard Périphérique(ペリフェリック通り/パリ環状道路)に沿って歩いていると、スポーツレジャーセンターの看板が見えた。小規模な施設だが、人がどんどん吸い込まれるように入っていく。この辺で営業している店は此処しかないので、時間潰しに寄ってみることにした。 

外観の印象より中はかなり広く、スポーツジム、ゲームセンター、ファミリーレストラン等があり、子供やティーンエイジャーで賑わっていた。お腹がすいていたので何か食べようとしたが、ろくなレストランもない。結局間違いのないファーストフードで朝食兼昼食のハンバーガーを食べた。 

何か損をした気がした。フランスまで来て何故ハンバーガーを食べなければならないのか、自分に腹が立った。帰りにデザートのケーキを二つ買ってホテルに戻った。このホテルは、日曜日になると一日中ドアロックがかかっているので、外出する宿泊客は事前に貰ったコード番号を押さなければ中には入れない。 

入口左側にあるコード板を押したが、ドアは開かない。アレッ、番号は間違っていないのに。ガラス越しに見えるホテル従業員を呼びつけた。従業員いわく、毎週金曜日にコード番号を変更するのだという。それなら、もっと早く言ってくれなきゃ。なんと気の利かないサービスの悪いホテルなのだろう。二度と泊まってやるものか。 

おまけに普通のホテルと違って、滞在中は誰も掃除にも来ない。自分で部屋備え付けの掃除機できれいにしなければならないのだ。テーブルを紙で拭いてみると、真っ黒で掃除した形跡がまったくない。きれい好きな私は、不満とストレスがたまった。 

相棒は、持ってきたノートパソコンを回線に接続しようとやっきになっていた。ホテルのカウンターと部屋を行ったり来たりしながら、アメフト選手なみの体格の黒人従業員にいちいち質問をしてはコンピュータをいじくりまわしていた。 

出発前、荷物が多くなるので、私は相棒に持って来るのを却下していた。にもかかわらず持参した手前、接続をしないと私に何を言われるか判らないので、目の下にくまを作りながら必死の形相になっていた。相棒はカメラマンという職業上、撮った写真をすぐに入力しておきたいのは判る。それは出来るとしても接続をしないとメールは送受信できない。何度も試みたが、ことごとく失敗して自信を失っていた。 

ホテル・カウンターの黒人大男は「君のコンピュータがフランス語か英語で書いてあれば助けてあげられるのにね」となぐさめられる始末。結局接続は出来ず諦めた。相棒はかなり落ち込んでションボリしていた。しかし、もっと落ち込む事件が待ち受けていようとは、その時は知るよしもなかった。

文:吉田千津子 写真:奥村森

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