TOP| |フォトライブラリー Photo Library| |お問い合わせ Information

Togyu Okumura's paintings 奧村土牛作品
1954(昭和29年)65歳



 

Maiko
作品 『舞妓』
再興第39回院展出品
絹本彩色、額
124.8×97.7cm(文藝春秋表記)
124.8×97.3cm(北海道立近代美術館表記)
山種美術館所蔵
1954

前々から舞妓を描きたいと
思っていた素志を果たすことが出来た。
前の年から二年かかって描いた。
人形のように可愛いいと
想像していた通りであった。
今は年齢が上がったが
当時ごく若い舞妓がいた。
この黒地に裾模様という衣装も、
小さい島田の髪型も、
祇園祭の時だけの衣装、髪型だという。
そう言ったところにも
舞妓らしい感覚が出るような感じがした。
(文藝春秋刊『奧村土牛/自作自解』より jul.25 1979)

これまで人物画は何度か
描きたいと考えたことはあるが、
いつも何か勝手が違って手がつけにくかった。
ところが先年たまたま生粋の京都舞妓を見、
その純粋な美しさにひかれた。
舞妓はいま貴重品あつかいで、
モデルを頼むのはなかなか難しいが、
それでも全部で20日ぐらい、
前、右、左、斜めといろいろな角度から
たくさんスケッチした。
結局、茶室に春の着物を着たポーズにきめ、
8月初めころから本絵にかかった。
ところが、描いている途中で
分からないところがでてきたので、
また京都へ出かけ、
5日ほどもう一度丹念な写生をとって、
数日前帰宅した。(中略)
舞妓といえば土田麦僊さんの名作があるので、
これはなかなか難しい。
どうも恥ずかしいものになりそうで弱っている。
(『朝日新聞』 Aug.27 1954)



 

Maiko
素描『舞妓』
37.5×29.0cm
山種美術館所蔵
1954

 

Bunraku puppet Osome
作品『文楽人形 お染』
日本橋三越開催
奥村土牛展出品
絹本
61.4×47.0cm
1954

お染のカシラとして古いものという。
頭の恰好、顔の影の深さなど、
今出来のものと別の感じがする。
文五郎が使ったものと聞いた。
(文藝春秋刊『奧村土牛/自作自解』より jul.25 1979)





 

Bunraku puppet Osome
下図『文楽人形 お染』
紙本
53.0×36.5cm
1954

 

Old Kutani
作品『古九谷』
日本橋三越開催の奥村土牛展に出品
絹本
75.5×54.1cm
1954

立派な古九谷を拝借して描いた。
後に出て来る『泰山木』の古九谷と
一対のように自分では思っている。
(文藝春秋刊『奧村土牛/自作自解』より jul.25 1979)



 

Saihoji
素描『西芳寺(苔寺)』
高島屋創業百五十年記念
奧村土牛自選素描展出品
35.0×24.5cm
1954

Search for Togyu Okumura's paintings 奧村土牛作品検索欄
▲ページ先頭へ戻る Back to Top

(重要) ここに掲載する記事、写真等は全て著作物です。
著作権法に従って無断転載を禁止します。記事を利用される方はご連絡をお願い致します。