75 テリーとの出会い

テリーがハリウッドに現れて以来、大学の授業のない日はちょくちょくチズちゃんの所に遊びに来ていろんな場所に連れて行ってくれた。ビッグ・ベア、ブッシュ・ガーデン(後に閉鎖)、ユニバーサル・スタジオ、チズちゃんは車がなかったので、何処にも行けなかったから嬉しかった。

テリーは、親からの援助を受けずに自分で大学の授業料を払っていた。その為、親戚の叔母さんの経営するウエディング・チャペルの手伝いをしていた。そして、その敷地内にあるガレージの二階に住み込んでいたので、家賃はタダだった。暮らしは、とてもつましい生活をしているようだった。

テリーは日本が大好きで、性格は少し恥ずかしがり屋。アメリカ人ぽくなく、勉強好きで成績は良かった。彼の将来の夢は外交官となり、世界中を飛び回ることだった。チズちゃんがひとつ気になったのは、言動が照れ隠しのためか、皮肉っぽく聞こえることだった。

テリーは2年間、日本に住んでいたので日本語もかなり話せた。そして読み書きもマスターしていた。だからアメリカにいるのにチズちゃんは、余り英語を話す必要がなかった。クルーとはポルトガル語、乗客と日本語、それに多少の英語で十分生活できた。
テリーは、チズちゃんよりも4歳年下だった。生まれはロス、両親はポテトで有名なアイダホ州のアイダホ・フォールズ近くのとても小さな町に住んでいた。メインストリートには数軒の店しかない。隣の家は車で10分のところにある田舎、まわりには広大なポテト畑が広がっていた。三毛猫タヌー

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