帰国すると決まったら、しなければならない事が山程ある。まず会社に帰国する旨を報告する必要がある。東京での家探し。今住んでいる家をどうするのか。家財道具も極力減らすためのガレージセールを開こう。後は、引越会社で引っ越し代金を見積ってもらう必要がある。
早速、日本への帰国を決めたことを支局長に伝えると、東京本社の部長Oさんから連絡があった。帰国するのなら東京の本社でアシスタント・プロデューサーとして働かないかとの電話だった。
東京に帰ってから仕事を探すつもりだったのでチズちゃんはとても部長Oさんからの電話が嬉しかった。これで日本での生活も一安心だ。仕事場が東京になるので、まず一度帰国して住まい探しをしなければならない。
帰国まで数カ月しかない、急がねば。仕事は帰国して落ち着いたら出社すれば良いとのことで、こちらはそんなに焦る必要はない。すぐに飛行機の手配と東京でのホテルを予約した。たまたま友人がホテルオークラのロス・オフィスで働いていたので、運良く好条件でホテルを予約することができた。
隣のシャーロンにドンちゃんを託して一時帰国することにした。80年代の後半、日本はバブル経済の真只中で日本中が浮かれていた。ロサンゼルスのダウンタウンの大きいビルも日本企業に次々と買収されていった。三毛猫タヌー
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