日本に帰国してみたら、20代から20年以上もブラジルやアメリカに暮らしていたので、日本文化や常識に大きな違いがあることにチズちゃんは気づいた。幾つか例をあげてみる。
赤ちゃんを乳母車に乗せた母親が、階段を登り降りする時、バスや電車に乗ろうとする時、海外では直ぐに誰かが助けに来るのが当たり前。日本ではそんな親子がいても余り手を貸す人をみかけない。
ちょっと怖いのは、日本で道を歩く時だ。道幅が狭く車道と歩道が申し訳の様に白線で仕切られている所が多い。帰国した当初は、道を歩いていると車が身体すれすれに通り過ぎるので恐怖だった。それにロサンゼルスでは車道と歩道が完全に分離している。車社会のロサンゼルスでは、道を歩く機会が余りなかったからかもしれない。
アメリカで店の出入り口を通る時には男女問わず、どちらかがドアを開けて待っていてくれる。日本ではドアを顔の前でピシャリと閉められてしまうことが何度もあった。悪気はないのだろうが、そういう習慣がないので仕方ない。ちょっと悲しくなる。
欧米では道を歩いていて、相手の身体に触れると直ぐに「ごめんなさい」と謝る。極端に人の身体に触れるのを嫌う習慣があるからだ。日本は人にぶつかっても平気で行ってしまう人が多い。だから満員電車でも気にせず乗れるのかもしれない。
アメリカでは通りすがりの知らない人と眼と眼があった時、お互いにニッコリするのがマナーなのだが、日本でそれをすると知り合いでもないのにと気もち悪がられたり、相手が異性だと自分に気があるのかも知れないと誤解されてしまうので注意が必要だ。三毛猫タヌー
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