158 南青山にあるプロダクション

会社のある南青山は骨董通りがあり、とてもしゃれた店が立ち並んでいた。スパイラルホールでお茶をしたり、お昼は「ふーみん」という美味しい中華料理屋さんでランチを食べたり。表参道地下鉄駅すぐそばにデーニッシュの美味しいパン屋さんがあった。
ある日、アメリカの友人が表参道には美味しいパン屋さんが出来たよねと言ったので「へ~、何ていう名前のパン屋さん?」と聞いてみた、すると『アンダーソン』だよと即答。よくよく説明を聞いてみると地下鉄駅前にあるパン屋『Andersen』(アンデルセン)だと判った。確かに英語で読むとアンダーソンになる。
イースト東京本社に働くようになって、テレビ番組がどのように制作されるのかを初めて知った。イーストのロサンゼルス支局でオフィスマネージャーとして働いていたが、ロスでは番組のロケの撮影だけで編集をしたり音入れをしたりはしていなかった。東京で働きはじめて番組の全行程を経験して一つの番組を制作するのにも沢山の人が関わって完成するのだという事が判った。
チズちゃんは、毎日、会社まで電車を3つ乗り継いで通勤していた。国分寺から新宿までは中央線だ。電車はいつ乗っても満員だった。ある日、いつもの様に駅に着くと、駅の外まで人で溢れかえっていた。中にも入れない。やっと、プラットフォームまで行くと、線路に落ちそうになるほど人で埋め尽くされていた。
駅構内アナウンスを聞いてみると何処かで人身事故が起こり、只今,不通になっているという。中央線は特に人身事故の多い路線で、特に月曜日が多いような気がした。チズちゃんの会社にはタイムカードが無かったのでJRから延滞証明書をもらう必要もなかったが、余りの人身事故の多さに人はどんな理由で、この世をはかなんでいるのだろうかと思わずにはいられなかった。三毛猫タヌー
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