フランス旅行顛末記 1

            Arc de triomphe de l’Etoile 凱旋門

東京からパリへ

2011年5月12日、朝4時起床、5時20分に自宅マンションに前日から頼んであったタクシーが待っていた。女の運転手さん、10分程で南大沢駅のロータリーに到着。予約料金、送迎料で合計1670円を支払う。時間外なので少々高いが、荷物が多いのでお金にはかえられない。朝のフライトは眠い。
南大沢駅からのリムジンはAM 5時50分発、多摩センター、聖蹟桜ヶ丘に止まり客を乗せる、バスは半分程の乗客で埋まった。8時20分頃予定通り成田空港に到着。エールフランスは第一ターミナルの北ウィング、コンピュータでチェックイン済みで荷物を持ち込むだけなので、とても簡単だった。
実は、私達はコンピュータでチェックインをするのは初めて、喧嘩をしながら作業をした。カウンターに一番乗りで荷物だけをチェックイン。ヨーロッパ線は1人荷物1個23キロまでの制限。搭乗券を貰う際、係員が「何時も利用して頂いているので Premier Economy にアップグレードしました」と言う。
エールフランスは、1993年と1998年に2度乗ったきりなので、どうしてアップグレードしてくれたのか分からないが。その言葉はとても響きがよく気分がいい、旅のさい先は良い。昨日は、フランスの友人、クロードから電話でパリに来るなら自宅に泊まってもよいとのオファーがあった。
日本の友人からクロードは、その時期パリに居ないと聞かされていたので、出発直前日まで連絡をしなかったのが悪かった。彼女は、パリ、ラングドッグ、シンガポールと3か所に家があり、動き回っているので何処に居るのか判らない。
パリのホテルは、2011年に日本市場に参入した旅行会社エクスペディアで前払い予約済み、おまけにキャンセルはもう出来ない。天候は上々、エールフランス275便は時間通り飛び立った。
飛行時間は約12時間、映画 Morning Glory と Sex Frend を観る。飛行機は真新しく、座席は2席4席2席になっている。Premier Economy は座席も広く快適、後方のエコノミークラスは満席だ。Premier Economy は空席もいくらかあり、2人座席が空いているところもあった。
昼食は、豚肉のブレゼ・パプリカソース、人参、マカロニ、インゲン、チーズ、パン、チョコレートケーキ、ポテト・サラダとスパイシーチキン。豚肉はちょっとパサパサ。一番美味しかったのはポテト・サラダだった。赤ワインのミニサイズを相棒と一緒に1本飲む。梨のリキュールも始めて味わった。
フライトは余り揺れもなくスムーズ。パリ・シャルル・ド・ゴール空港に日本を出発したのと同日午後5時頃に到着。ちょっと寒い。空港からリムジン・バスに乗りモンパルナス駅まで行き、そこからタクシーで予約したアパートメントホテルへ。
そのホテルは高速道路のすぐそばにあった。なるほどホテル代が安いはず、でも夜寝るだけだから、まあいいかと思うことにした。アパートメントホテルなので家族にはよいかもしれない。台所もあって食器や料理器具全て揃っているので休暇に自炊する人には便利だ。
フランスで一番気になるのは水事情、特にお風呂だ。日本人みたいにお風呂に入る習慣のないフランスでは、何処にいっても不満が残る。このホテルも例外ではなかった。シャワーをすると仕切りのガラスが半分しかないので水が床にどんどんこぼれる。
シャワー室のガラスを固定するパッキングが外れていて、その隙間から水が流れほうだい。 また、バスタブが高く取手もないのでバスタブから出る時、床にこぼれた水でツルツル滑る。転んで、もう少しで頭を打ちそうになった。子供や老人にはとても危険。
部屋からクロードに電話をかける。彼女の声は聴こえるが、私たちの声が向こうに届かないらしく「アロー、アロー」と言うクロードの声が聴こえるだけ。受付に行って説明をするが、夜勤の受付嬢は英語が全く分からない。
受付の女性がフランス語でまくしたてるのを相棒はある程度理解できる。それによると明日修理するとのこと。仕方がないので公衆電話でクロードに連絡をとる。明日、彼女宅で夕食を一緒にすることになった、楽しみ。だが、このホテルで4日間滞在中に電話は修理されることは無かった。

文:吉田千津子 写真:奥村森

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