奥村土牛には生前から師事したという画家が数人いた。
死後、なぜか弟子が急に増えた。
土牛に会っただけ、中には会った事もない人まで含まれる。
某美大教授が土牛の弟子と名乗れば仕事になると言ったのが原因だ。
父、土牛は「画家に仲間はいても弟子は一人もいない」が口癖だった。
かつては『師事とか弟子』という発言に怒りを覚えました。
父は若くても優れた創作家はいると尊重、誰に対しても上から目線で接するのは失礼と考えていました。
一方、師事していると信じる方もいたのも事実です。
でも、弟子と名乗って公の場で真実に反する発言をするのはやめて頂きたいです。
文と写真:奧村森