1925年 作品『麻布南部坂』

               作品『麻布南部坂』
         作品『南部坂』現場 依田益代氏撮影 Nov.1 2020

「右の石崖は黒田侯爵家や黒田子爵家のお邸のあった敷地の一隅で、坂の遠くに今もある霊南坂教会堂を覗かせていて、構図が面白かった。当時、世田谷から越して、近くの赤坂一ツ木にいた」土牛談。この年開催された第6回中央美術展に出品した作品だよ。土牛研究員クロ

取材された依田益代さんから「よくよく作品『麻布南部坂』を見ると、坂を登って下る向こうに景色が広がっている。実際には一箇所から絵のような景色は見えない。当時ならもっと先、霊南坂教会も見えたのではないかと思う」とのコメントを頂きました。

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1925年 素描『風景』

                素描『風景』

この頃、土牛は穏やかな町の風景をよく描いている。大震災の傷跡を目の当たりにしながら、あえて平静を保っていたように見える。日本美術院課題研究会が再開され、出品した作品『鳩』が入賞、賞金15円をもらったんだ。土牛記念館に所蔵されているよ。土牛研究員クロ

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1927年 作品『胡瓜畑』

「世田谷瀬田あたりの農家に通って、苗を地植えしてからの胡瓜をずっと写生した。支え竹は実際はもっと長いが、構図としてこの辺の長さにした」土牛談。『胡瓜畑』は再興第14回院展で初入選。土牛のデビュー作とも言えるね。その畑は今もあるよ。

              作品と下絵『胡瓜畑』

下絵では竹が長く描かれている。「画家は制作を進めながら美学を研くが、写真家はその一瞬のために予習する」とカッちゃんが言ってたよ。土牛研究員クロ

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1927年 作品『冬』

                 作品『冬』

「赤坂一ツ木にいた時の近所の風景である。赤坂麻布は丘また丘という地形で、絵として面白い風景だった」土牛談。日本美術院第12回試作展に入選した作品だよ。背景の住宅と前方の枯草を対比、中央に存在感ある木立、土牛が『冬』を深く表現したんだね。土牛研究員クロ

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1927年 作品『少女』

                 作品『少女』

「『犢(こうし)』で若さを感じたものを題材に選んだと言ったが、人物でも不思議に若い人を描いている」土牛談。モデルは十七か十八歳だった母方の従妹だ。師、梶田半古と小林古径は色香ある美人画を描いたけど、土牛の少女は素朴、いかにもでしょ。土牛研究員クロ

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