「信州臼田に疎開していたが、附近の農家や家柄のある家の庭には、大概大きな池があって観賞用の鯉を飼っていた。この鯉ではないが二百年もたっているという鯉を見せてもらったことがある。威厳のある顔をしていた」土牛談。鯉を描いたのはこれが初めてなんだって。
1946年に描いた素描『鯉』は、1947年の作品『緋鯉』の下絵。お父さんがカッちゃんのために作った鯉のぼりは、真ん中の鯉一尾を表用途裏用二枚描いて張り合わせたものだよ。この鯉、土牛に顔と身体つきがそっくりなの、生き写しだよ。奧村土牛研究員クロ
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