「正月急性肺炎になった。41度の高熱で意識不明に陥った。この病気で骨と皮ばかりに衰え、六月熱海に静養に行った。奥湯河原に2頭の驢馬がいた。可憐だった」土牛談。死ぬか生きるかの病床の中、看病する妻仁子と自分を驢馬姿に置き換えて描いた作品だよ。奧村土牛研究員クロ
平櫛田中氏からの書簡には次のように記されています。
拝啓 御主人様がご病気とのこと、 斎藤小林両先生より伺いました。 影ながら案じております。 直ちにお見舞いに伺うべきところですが、 お取り込み中、却ってご迷惑と思い控えております。昨日、斎藤先生に伺えば、 御主人様は少し快方に向かわれているとのこと何よりです。 しかし何とぞ何とぞ御大切に。快癒を念じております。 失礼ながら手紙にて、御見舞いのみ申し上げます。 屯首 正月十四日 棹次郎 奥村土牛様 令夫人様 敬具
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