1953年 作品『聖牛』

               作品『聖牛』と素描

「この年の春、インドから長野の善光寺に聖牛が贈られたと聞き、1週間ほどかけて写生した。仔牛を生んで間もない時期で落ちつきと気品のある牛であった」土牛談。館長さんから朝のお経に誘われ、毎朝5時に起きて上堂したんだって。東京に戻って本格的な制作に取りかかったのは、この年から。

『聖牛』の素描を観ると力強さを感じるでしょ。素描の牛はリアルだけど、本画は聖牛として創作しているところが興味深い。写実画から抽象画に転化する過程が読みとれるね。奧村土牛研究員クロ

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