130 UCLAインテリアデザイン授業の通訳


卒業式も終わり、久しぶりに家で犬のドンちゃんと一緒にくつろいでいると一本の電話がかかって来た。キミちゃんだった。キミちゃんはUCLAの学生で家族と一緒にロスに移り住んでいた。彼女のお父さんはウエストウッドで『Yakko』(ヤッコ)というお寿司さんを経営していた。
キミちゃんのお父さんは、東京渋谷で長らく酒屋さんを営んでいたことがあった。お母さんはとても料理上手でチズちゃんは美味しい料理をご馳走してもらった。また、易学の話を聞かせてくれ、九紫火星や一白水星など九つの星があり、星と星には良いとか悪いとかの相性があることを知った。
今年は、この方角が良いから旅行するなら、その方角にしたほうがいいとか、お陰で新しい世界が広がった。キミちゃんからの電話は仕事の話だった。東京にあるMHインテリアデザイン学校の生徒達がUCLAのインテリアデザインの授業を受ける事になり、その授業の通訳をするというお誘いだった。
通訳者は4人で期間は3日間。あと一人必要と言われてチズちゃんは眼科医で一緒に働いていた伊藤ちゃんを推薦した。通訳の仕事はとても楽しかった。40人位の生徒を受け持って今まで入ってみたかったビバリーヒルズやベルエアの豪邸を訪問した。
余り機会のない、他人の家のインテリアを観察するのはとても面白い。ほとんどの豪邸には大きな50メートルプールがあり、整備された芝の前庭と内庭、きれいに刈られた樹々の緑が清々しかった。そして、雨の少ないカルフォルニアの庭には必ずスプリンクラー設備がありタイマーで動いていた。
家のインテリアは、それぞれの家人の主張と個性が現れる。色彩、様式など、トータルコーディネイトされているのは素晴らしかった。インテリアだけでなく、ファッション・デザイナーの話もダウンタウンのガーメントエリアに聞きに行った。流行や季節に左右されるアパレル業界の難しさを学んだ。
青空に映える青色の建物でオフィスやインテリアのショールームが入っている6階建ての巨大な建物、通称「ブルーホエール」と呼ばれる『パシフィックデザイン・センター』も訪問した。中はフロアーごとに全世界からの家具や様々なインテリア用品で埋め尽くされていた。
この時代は、この青い建物しかなかったが、後に緑や赤の建物が加わり、今は3つの建物となった。現在は、ロサンゼルスのランドマーク的存在となっている。楽しい3日間は、あっという間に終わった。そしてMHインテリアデザイン学校の生徒達全員にはUCLAより終了証書が渡された。三毛猫タヌー

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