チズちゃんのお父さんの会社はサプカイアと言うところにあった。サプは蛙、カイアは落ちるで、蛙が落ちる町だね。変な名前でしょ。ポルトアレグレから30分ぐらいで、何時も運転手のクラウジオさんが迎えに来てくれていた。道は真っすぐなのでブラジル人は猛スピードで車を飛ばす。
道路の両側に家はなく、原っぱが広がっている。あちこちに馬や牛が放牧されて草を食んでいる。だから動物達が道路に侵入したりすることもあるの。時々、お父さんは家に帰ると「今日は牛が一頭ひかれて道にころがってた」とチズちゃんに報告する日もあった。ブラジルはひかれる動物も大きいの。
チズちゃんは、こんなブラジルのジョークをお父さんから聞いたよ。前にも書いたけど、ブラジルの道路は真っすぐ、日本のようにくねくね道はほとんどないの。だから、人によっては、バックやカーブが出来ない人がいるんだって。クワバラ、クワバラ。と言うお話。三毛猫タヌー
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