ポルトアレグレには、日本の様な便利な交通機関はない。だから運転免許を取ることにした。先生は運転手のクラウジオさん、野っ原で練習する。車はマニュアルなのでギア変換でエンコ。ある日、雨後に一人で練習し、調子に乗ってスピードを出し急ブレーキ。車はグルグルと回転したが転倒は免れた。
その後は、雨の日のスピードと急ブレーキには注意をするようになった。1ヶ月後、いざ試験場へ。小さな部屋に机と椅子だけ、答案用紙をもらい答えを選ぶ〇✕式。隣のブラジル人のおじさんがチズちゃんの答案紙をのぞき込む。ちょっとー、チズちゃんが教えてもらう方じゃないのと思ったよ。
無事、運転免許を貰ったものの、町の中は坂が多くて、上り坂で赤信号にひっかかると、必ず車がエンコ。せっかちなブラジル人にブッブッブーと警笛をならされと、チズちゃんは余計にパニックになり車が動かなくなる。郊外は猛スピードで走るブラジル人のせいでお父さんから運転許可が出なかった。三毛猫タヌー
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