81 カルフォルニアは果物パラダイス

ロスでは日本のようにショーケースのあるケーキ屋さんは少ない。スーパーで売られているケーキは甘過ぎ、綺麗にデコレーションされた繊細なケーキは並んでいない。仕方ないので食べたい時は自分で作る。アメリカ定番スイーツはブラウニー、アップルパイ、チョコチップクッキーなど。

チズちゃんは、全然ケーキを作ったことがなかったので一冊の本を買った。アメリカではケーキ作りの本「Betty Crocker’s」の基本ベーキング。まず、作ったのがチョコレートチップクッキー、小さな子供でも絶対に失敗しないクッキー。材料を全部混ぜてスプーンですくいプレートにのせて焼くだけ。

クッキーやケーキを作る時に注意するのは温度と分量。それさえちゃんとしていれば、失敗することはない。ロスではパーティーをする機会が多い。特にポットラックパーティーは人気で各自が得意料理を一皿ずつ持ち寄る。各自の負担も減り、色々な料理が楽しめる。レセピーの交換ができるのも良い。

アメリカ人はアップルパイが大好き。リンゴといえば寒い所を想像するが、南カリフォルニアにはリンゴ園が沢山ありリンゴ狩りが出来る。カルフォルニアリンゴは7月から12月までと収穫時期も長くアメリカ最高品質だ。種類としてはグラニースミス、ピンクレディー、フジ、ガラなどがある。

秋になるとロスから南に一時間ほどのユカイパでリンゴ祭りが開かれ、沢山の人が押しかける。そこではアツアツのアップルパイにアイスクリームを乗せたパイを食べることができる。アメリカではリンゴを使った様々な製品ある。アップルサイダー、アップルソース、アップルバターなど。

5~6月になるとレオナヴァレーではチェリー狩が出来る。食べ放題、バケツと梯子を借りチェリーを摘む。種類は日本でもおなじみのビング、レイニア(黄色とオレンジ色で果肉は柔らかい)、ティートンなどがある。入場料は無料、帰りにバケツのチェリーの重さを計ってもらい代金を支払うだけ。

カルフォルニアは地中海性気候だから、一年中乾燥した気持ちのよい気候が楽しめる。それにオレンジをはじめ、その他の柑橘類からリンゴ、チェリーまで様々な果物も生産している。もし一生住むのなら何処に?と言われればチズちゃんは躊躇なく南カルフォルニアと答えるだろう。

カルフォルニアでは他州や外国から入り込む果物の害虫を厳しく規制している。毎回飛行機が着陸する前に必ずしなくてはならい事、それは機内にある全ての果物を廃棄袋に入れて置く事。もし果物を機内に持ち込んだら、必ずロス着陸前までに食べ終える事を勧める。隠し持っていたら即没収。三毛猫タヌー

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