90 ドイツの旅―ミュンヘン・フッセン・ハイデルベルグ

ドイツで旅をするなら、ユーレルパスを使うと楽しい。期間は一週間、2週間いろいろあるが、乗り降り自由なのがいい。それにドイツの電車は時間厳守で日本の電車と同じぐらい定刻に発車するのがいい。ヴィースバーデンを拠点として次にミュンヘンに電車で向かった。
ミュンヘン駅に着いて案内所で今日の宿を探す。勿論、事前に予約はしていない。新婚旅行なのに豪華ホテルではなくペンションを探す。チズちゃんは折角の新婚旅行だから小綺麗なホテルに泊まりたかったがテリーはケチ、良い言葉で言えば倹約家。寝るだけの為に散財する必要はないという考え。
チズちゃんは初めてのテリーとの旅だから、ここは少し我慢と思ったが、何でこの人と結婚したのかとチョット悔やまれた。ドイツのペンションは古くて小規模なものが多い。指定しない限り浴室は部屋にない。バスタブなしのシャワーのみ、トイレも廊下の奥にあり共同の場合もある。
あるペンションに泊まった時、浴室は廊下にあるシャワー室のみだった。コインを入れると何分間か水が出るタイプのシャワー。テリーが例のモッタイナイ精神で一緒に入れば倹約できると提案、入っていると時間切れで結局きれいに泡を洗い落とせないうちに出る羽目になり、チズちゃんは大激怒。
ミュンヘンと言えばビール、チズちゃんたち二人は宗教上の事もあり、お酒を飲まないが世界的に有名なビアホール「ホーフブロイハウス」を見学。丸々とした元気なドイツ民族衣装をまとったおばちゃんが大きなジョッキを何個も両手に抱えてテーブルからテーブルへと動き回るのは圧巻だった。
12時前になると市庁舎前の広場に人が集まり始める。何が起こるのかと待っていると、正午に時計が鳴ると仕掛け時計(グロッケンシュピール)が動き始める。2段になっていて上段はヴィルヘルム5世の結婚式の様子、下段は謝肉祭の踊りだ。等身大の人形だから下から眺めてもよく見え楽しい。
南カルフォルニアは、年中温かく雨もほとんど降らない。その積りでドイツに行ったら夏でもとんでもなく寒い。半袖しか持ってこなかった能天気なチズちゃんは、長袖のT-シャツと黄色のレインコートを買って一息つく事が出来た。それにしても雨も多いのでレインコートは本当に役に立った。
次はロマンティック街道、フッセンという町、ここにはノインシュヴァンシュタイン城という城がある。鬱蒼とした森の中に、まるでおとぎ話に出てくるような幻想的な白亜の城。バイエルン国王のルードヴィッヒ2世が心酔するワーグナー音楽の世界を具現するために建てられた中世風の城である。
この日も雨がしとしとと降り、ノインシュヴァンシュタイン城はモヤに包まれていた。そのせいか一層寒さを感じた。国王ルードヴィッヒ2世は次々と城の建設をして膨大な借金を作りひんしゅくをかった。一方、国王をその座から引きずりおろそうとする人達からは、狂人扱いされ軟禁される。
ある日散歩に出掛けた国王ルードヴィッヒ2世の遺体が近くのシュタルンベルグ湖から発見される。その死は今でも不審死としとして自殺か他殺かで謎に包まれている。近くにはルードヴィッヒ2世の父親によって建てられた、シュヴァンガウ城と呼ばれる「ホーエンシュヴァンガウ」がある。
ルードヴィッヒ2世はオーストリア皇妃、エリザベートとは親戚関係にあり、一番の理解者はエリザベートだったと言われている。豪華絢爛で主な部屋にはオペラ作品をモチーフにした絵や装飾が施されていてオペラ好きの人には興味深い部屋だ。玉座の間にあるすべてのシャンデリアは純金メッキ製だ。
フッセンからハイデルベルグに向かった。ハイデルベルグは学生の町として有名だ。そこにはドイツ最古の大学と中世の城がある。ネッカ―川の河畔にあり、小さいがとても素敵な町。お城は夜になるとライトアップされとても美しい。
チズちゃん達は、ここではちょっと素敵なペンションに泊まった。屋根裏部屋だか山小屋風で三角屋根の窓から城が見えた。チズちゃん達の新婚旅はケチケチ旅行だったので、ヴィナー・ヴァルトやファミリーレストランなどで食べた。三毛猫タヌー
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